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洪積層
洪積世に生成された地層のことで、大半は堆積層であり、堆積以来長い年代を経て圧密が進行し、よく締まった土質地盤を形成している。多くは構造物や杭の支 持層に求められる。洪積世とは第四紀を2つに分けたうちの古いほうの時代のことをいい、新しいほうを沖積世という。

洪積粘土
洪積世に堆積した洪積層の粘土のこと。セメンテーションなどの時間効果により過圧密状態になっており、沖積粘土より数万年から200万年ほど古い。

構造線
両側の地塊の転位量が特に大きい断層で、地質区を2つに区分する断層の一種。転位量が大きいため大規模な破砕帯を伴っていることが多く、土木工事において問題となることが多々ある。

構造帯
1.他の地域と異なる構造運動により形成され、主に一つの地質構造が分布する地域。日本列島は本州区、飛騨区、四万十区、日高区、フォッサマグナなどに分類される。
2.ある程度の幅があり、その部分だけで複雑な地質構造をもち、特有の形成をした構造線のこと。黒瀬川構造帯などがある。

拘束圧
地盤内で受けている応力のこと。また、サンプラーなどによって地盤中から試料を採取し大気中に出すと、試料は多少の膨張を示し応力状態が変化するといった現象を拘束圧の解放という。

紅土
>>ラテライト

降伏荷重
弾性状態から塑性状態に移行するときの材料の荷重のこと。地盤の降伏荷重は平板載荷試験で得られる荷重−沈下曲線などの変化点として求められる。

鉱物組成
岩石を構成する鉱物の組み合わせや、その量比のこと。岩石の定義鑑定の際、鉱物同士の幾何学的関係(組織)とともに最も重要な項目の一つ。

コーン指数
コーンペネトロメーターを人力で地中に埋め込み、コーン(円錐)状の先端部の抵抗により算出したコーン断面積当たりの貫入値。土工機械の施工面上の走行性を判定することができる。

黒色土
湿潤気候下の土壌である火山噴火物を母材として生成され、腐食に富む黒々した厚い層と茶褐色の層が断面の特徴。

黒泥層
分解が進んだ黒色の有機質土層。泥炭(ピート)層に比べ有機物が少なく、繊維性物質より鉱物性物質を多く含み、排水不良な条件の温暖気候下で生成される。

固有周期
質量や剛性によって固有の形状を示す構造物の固有振動において、周期は振幅に関係なく定まっている。

コロイド
粒径が1μm以下の細かい土粒子のこと。5μm以下の粒子は粘土といい、コロイドは粘土粒子に含まれる。界面活性があり、掘削安定液などの分散に大きく作用する。

コンシステンシー
1.土の硬軟度を表し概念。粘性土が含水量の多少に従って示す性質。
2.グラウトの粘性を表す指標。
3.まだ固まらないコンクリートの性質で、水量の多少によるコンクリートの軟らかさを示す。

コンシステンシー限界
含水比により変化する土の、液体、塑性体、半固体、固体という状態における変移点の含水比。アッターベルグ限界ともいう。

コンシステンシー指数
含水比により変化する土の状態に対し、自然含水比の土を相対的に位置づける指数。

降雨強度
>>雨量強度

降雨短時間予報
気象庁からの情報として、10kmメッシュのレーダー・エコー合成図、5kmメッシュのレーダー・アメダス合成図があり、これらには降水短時間予報も取り 込まれている。また降水3時間予想図は、3時間先までの降水予報を5kmメッシュで1時間おきに行うもの。

孔口
>>オリフィス

格子法
面積雨量を求める方法。等雨量線を描いた上に、等間隔の格子線を全域に描き、各格子点の雨量を等雨量線から比例的に求め、格子点の数と等しい数の雨量値を算術平均する。

洪水流量
降雨が一定時間Tの間、一定の強さrで流域Aに、一様に降るとし流下速度を一定とすれば、測水地点に現れる最大流量Qmは、Qm=f・r・Aとなる。ここにf:流出係数。

高層気象観測所
札幌、根室、秋田、仙台、輪島、館野、八丈島、潮ノ岬、米子、福岡、鹿児島、名瀬、那覇、南大東島、石垣島に気象庁のものが、三沢、浜松に自衛隊のものが あり、計18カ所に設置されている。気象庁の観測所では、9時と21時に各気圧面の高度、風向、風速、気温、湿度が、3時と15時には風向、風速が観測さ れる。

抗力
流体中を運動する物体に働く抵抗のこと。

合成開口レーダー
実開口方式に対応する方式で、小さなアンテナを用いた状態で仮想的に大きなアンテナを合成することにより高分解能のデータを得ることができる。小さなアンテナで用が足りるが、処理が複雑。

光波測距儀
2点間の距離を求めるもので、一方に光波測距儀を、他方に反射プリズムを据えて測量する。原理は光波測距儀から発する強度変調した光と、反射プリズムからの反射光との位相差を測定することにより距離を求める。

国家基準点
水準原点、経緯度原点をもとにして設置された水準点や三角点のこと。この値は成果表として、国土地理院に保管されている。

コントラスト強調
画像の最も明るい部分と暗い部分の比をコントラストといい、これを高める処理手法。画像強調処理手法の一つ。微妙な階調差を識別できる。

コンパス
磁針が南北を指す原理により方位を求める器械。精度はよくないが、簡単に方位が決められる。

高圧噴射攪拌工法
止水や地盤強化に用いられる地盤改良工法の一種。高圧噴射注入工法ともいう。

鋼殻ケーソン
>>鋼製ケーソン

鋼管杭
鋼管を用いて杭としたもの。設計自由度が高く、水平抵抗が大きくとれ、長尺施工に適する。

鋼管矢板
鋼管に継手を付け、山留め壁、締切りなどの止水壁として利用するもの。

鋼管矢板井筒工法
長さが同一の鋼管矢板全本数を円形・小判形に支持層まで打ち込み、フーチングによって頭部を鋼結合する、矢板式基礎の一工法。

鋼製ケソン
陸上で製作して設置場所に曳航し沈設するケーソンのこと。鋼殻ケーソンとも。

剛体基礎
基礎の変位、安定の計算において、基礎体の弾性変形を無視できる剛な構造の基礎。

公開入札
>>一般競争入札

公共工事標準請負契約約款
建設業法に基づき、請負契約関係における権利義務関係の明確化、適正化を目的に、昭和25年中央建設業審議会において制定勧告され、改正を経て現在に至る。

工事経歴書
建設業者が過去に受注・施工した工事の概要を、工種別にまとめた書類。建設業の許可申請や入札参加資格申請などに使用される。

公称能力
建設機械の能力について、製造者が作業条件とは無関係で表示している規格や性能。

国際公開入札
公共工事で大規模建設工事の入札機会を、国内だけでなく海外の業者にも平等に与えること。

国土交通大臣許可
2つ以上の都道府県に営業所を設置する者が受ける許可。28工事業種別に許可を受け、3年ごとに更新。「大臣許可」とも。

コスト・プラス・フィー
>>実費精算契約

国庫債務負担行為
ダムやトンネル、橋梁など単年度施工が困難な大規模土木工事に対して、国会の議決を条件に、後年度にわたる債務の負担ができるようにし、経費の支出もある程度保証できるようにすること。

工程曲線
縦軸を出来高、横軸を工期として、出来高の累計を表したグラフ。「Sカーブ」とも。

鋼管支柱
>>パイプサポート

工事監理
工事が設計図どおりに実施されているかどうか確認すること。俗に「さらかん」と称し、工事管理と区別している。

工事管理
工事が設計図書どおりに契約工期内で完成できるように、施工者により行われる作業の進捗、資材、予算、工程、安全などの面からの監督指導。俗に「たけかん」と称し、工事監理と区別している。

小運搬
工事現場内、またはその近辺で行う資材、仮設材などの近距離運搬。運搬範囲を現場内に限れば「場内運搬」とも。

コードリール
電動工具用にコンセントとコード巻き上げ装置を組み合わせた円筒形状の道具。

ゴーヘイ
揚重作業中に鳶職が使う合図言葉。ホイスト、クレーン、ウインチなどの運転手に対して巻き揚げろと命ずる語。go aheadの転化。

コールピックハンマー
圧縮空気を動力とする軽量小型の削岩機。略して「ピック」。

腰抜けスラブ
スラブの中央部が垂れ下がってしまったもの。単に「腰抜け」あるいは「髑髏(どくろ)」ともいう。

骨材ビン
砂、砂利、砕石などを貯蔵する容器。

鏝(こて)
コンクリートの水平打設面の表面仕上げや、モルタル・プラスターなどを塗り付けたり仕上げたりするための左官道具。

小幅板
>>貫

五平
1.長方形断面の木材、またはこれを倒して平らな向きで使うこと。
2.尺角の半割。1尺×5寸の断面をもつ平角材。

小間割
作業員1人、またはグループに1日分の作業量を決めて請け負わせること。

コロ
重量物を人力で移動するとき、その下に敷く丸太やパイプのこと。

ころがし
1,短い丸太材。
2.仮設工事の足場組みで、足場板を支える短い丸太、単管。
3.トンネルの木製支保工で、天端に入れる木材。「ことばし」とも。

ころばし
>>腕木-1、ころがし-3

コンクリートクライシス
1983年頃よりコンクリート構造物の塩害やアルカリ骨材反応を主原因とした早期劣化現象が顕在化し、マスコミに「コンクリートクライシス」として取り上 げられ、コンクリートの耐久性に対する信頼性が著しく低下し社会問題化した現象。これを機にコンクリート技術が向上。

コンパネ
コンクリートパネルの略。型枠に使用する合板。

コンプレッサー
気体をある一定の圧力に圧縮する機械の総称。

コンベヤー
コンクリート、骨材、土砂などを連続的に輸送するのに用いられる装置。ベルトコンベヤー、チェーンコンベヤー、スクリューコンベヤーなど。

 

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