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統一土質分類
粒土とコンシステンシーにより土の分類を行うもの。第一文字に土の種類を、第二文字に粒度、塑性、圧縮性などを表す。

凍結
土の間隙水が凍ること。

凍上
土が凍っていくとき、氷の成長に伴って土の体積が膨張すること。もともとは凍結によって地盤の表見が隆起することをいう。凍上しやすいのは、シルト以下の細粒分を多く含む土。

透水係数
多孔体中の間隙を流れる浸透流速は動水勾配に比例する、という関係の比例定数のこと。

透水量係数
帯水層の地下水流動性の指標。自由水面下の水深(D)、または被圧帯水槽厚(H)と透水係数の積で表される。

土被り圧
地中のある地点から、その上にある土の重さによって生じる圧力のこと。

特殊土
土質工学上の基本物性が教科書的なものと異なり、施工において取扱が問題となる土。火山灰質粘性土、しらす、まさ土などをいう。

土丹
中新統上部から更新統の泥岩、半固結粘土・シルトを示す土木用語。地質学的な正式名称ではない。軟岩に分類されるが、N値50〜120であり通常の構造物の基礎としては十分な強度がある。

トップリング
岩盤斜面において、主に重力の作用により岩体が柱状あるいは板状に、回転を伴って崩壊する現象のこと。層理面など地質的な不連続面が、斜面側に急傾斜する場合はトップリングによる崩壊の危険性がある。

度一日解析
融雪の熱源は気温が主であると考え、融雪水量は気温と日数の積で表されるとし、その関係をもとめる方法のこと。

動圧
動的な要因により誘起される圧力。

等圧線
等しい気圧を有する地点を結んで得られる曲線のこと。観測値を補間する方法が一般的だが、観測地が少ない地域においては、風と気圧の関係を利用して求める。通常2hPa、4hPa、5hPaおきに描かれる。

等雨量線法
観測地点における雨量に基づき等雨量線を描き、隣り合う等高線間の面積を求め、両端の等雨量線の雨量の平均値を乗じ、これを全域にわたって合計したものを領域面積で割り面積雨量を求める方法。

等角写像
2つの曲面間に1対1の対応が連続して存在し、両曲面上において対応する任意の角度が等しいときの対応のこと。

動水勾配
管路や開水路で、水平基準面から水路に沿って高度水頭と圧力水頭の和を結んだ線を動水勾配線といい、この傾きを動水勾配という。開水路の場合、水圧が静水圧分布であるとすると、水面勾配が動水勾配に等しくなる。

到達時間
雨水の流出において、流域中の最も遠い地点に降った雨水が、流域の出口に到着するまでの時間のこと。

等流
定常流のうち、流速や水深、圧力など流れの状態が場所的に変化しない流れのこと。

土壌面蒸発
土壌面からの水分の蒸発。土壌面において、十分な水分の供給がある場合の蒸発能は水面からのものとほとんど差はないが、水の供給量を減らしていくと、ある含水比から急激に蒸発量が減少し始める。

透過率
電磁波などが物質を透過するときの入射エネルギーに対する透過エネルギーの割合。物質に入射したエネルギーは反射・吸収・透過し、エネルギー保存則を満足する。従って反射率、吸収率、透過率の和は1となる。

トータルステーション
距離測量と角測量を同時に行う測量器械。

特殊基準面
ある地域で基準となる平均海面のことで、治水工事において用いられる。

トラバース測量
既知点と未知点とを折線で結び、距離と角度から未知点の相対的な平面位置を求めること。中規模以下の基準点測量に用いられ、多角測量ともいう。

トラバース網
トラバース測量において、2以上のトラバースを組み合わせたもの。多角網ともいう。

トランシット
視準用の望遠鏡と回転角を表示する目盛盤からなり、水平角、垂直角を測る高精度な測角器械。

トンネル測量
トンネルの位置決め、設計、施工のおけるすべての測量。

独立基礎
1本の柱の下に単一に設けられた基礎のこと。独立フーチング基礎ともいう。

床付け
所定の深さまで掘削し、砂利の敷込みや捨コンの打設ができる状態にすること。

床掘り
地盤を所定の深さまで掘削し、構造物の基礎をつくれる状態にすること。

土質安定処理
含水比・粒度の調整、石灰やセメントの固化材の添加などによって、土の安定性の確保、耐久性の向上を図ること。

土積曲線
道路工事などで土量配分を合理的に決められる曲線。縦・横断図から算出した土工量を、横軸に距離(測点位置)、縦軸に始点からの土工量の和(切土を正、盛土を負)で表す。

土留め
掘削したのり面や斜面の土砂の崩壊防止のために設ける架構。

土羽打ち
盛土のり面を板(土羽板)でたたき、土を締め固めること。

共下がり
鋼矢板などを打設した際、それに隣接する他の矢板が一緒に沈下すること。

トラフィカビリティー
車両走行が可能な土の耐力のこと。

土量配分
切土と盛土のバランス調整により、土の移動を経済的に行えるようにすること。

土量変化率
土が地山にある状態、それを掘削した場合、さらにそれを締め固めた場合ではそれぞれ単位体積の重量が異なる。地山を基準としてこれら各状態の割合を表したもの。

トレンチカット
トレンチ(幅より深さのほうが大きい溝)状に掘削し躯体を仕上げ、これを山留め壁として内部を掘削する工法のこと。

トレンチシート
板厚が薄く断面係数も小さい軽量鋼矢板。

ドロップハンマー
重さ700kg〜7t程の重錘(モンケン)をウィンチなどで巻き上げ、自由落下させて杭や矢板を打ち込む杭打ち機。

特定建設業許可
建設業法による許可区分のひとつ。下請業者を使って施工する者に必要とされる許可。ただし、下請金額が建設業法施行例で定める額の範囲内であれば、一般建設業許可でよい。

特定建設工事共同企業体
国土交通省の直轄工事で、大規模かつ難度の高い工事の場合、指名競争入札者や随意契約の相手として結成される共同事業体。

特命
発注者の業者選定により、入札を行わずに見積提出と指値で発注する方法。

特記仕様書
共通仕様書に記される事項以外に、各工事特有の事項を記載した仕様書。

都道府県知事許可
ひとつの都道府県内だけに営業所を設置する者が受ける許可。営業・施工を行う区域は限定されない。28工事業種別に許可を受け、3年ごとに更新。「知事許可」とも。

統括安全衛生責任者
工事現場で元請、下請の労働者が50人以上(トンネルエ事、圧気工事では30人以上)作業するときに労働災害を防止する目的で選任される責任者。

統計的品質管理
統計的な手法、例えばQC7つ道具、新QC7つ道具などを用いて品質管理を行うこと。略して「SQC」とも。

道路管理者
道路法で認定された道路を維持管理する責任者。高速自動車道と一般国道は建設大臣、都道府県道と市町村道はその自治体の長が原則。

特性要因図
QC7つ道具の一つ。品質の特性や不良特性と、その原因との関係を系統的に整理した図。「魚の骨(フィッシュボーン)」ともいう。

特定建設作業
著しい騒音または振動を発生する作業で、騒音規制法では杭打ち機、杭抜き機、びょう打ち機、削岩機、空気圧縮機、コンクリートプラントの各作業を、振動規 制法では杭打ち機、杭抜き機、鋼球を使用した建築物の破壊、舗装版破砕機、ブレーカーの各作業をいう。作業開始の7日前までに都道府県知事に届け出なけれ ばならない。

土質調査
ボーリング、サウンディング、サンプリングなどにより、対象の地盤や土層の状況、土の物理的・力学的性質などを調査すること。

度数分布
各測定値やある区間の測定値の出現度数の状態を、測定値の出現する範囲全体にわたって表したもの。度数表、ヒストグラムなどで表される。

土積図
横軸に測点、縦軸に始点からの切盛り土量の代数和の累計をとってプロットしたグラフ。「マスカーブ」「流土曲線」ともいわれ、道路土工事などでの切土、盛土バランスの検討、平均運搬距離の推定などに使用。

特許権
新しい製品の製造や販売の権利を特定の業者・個人などが独占できることを認めたもの。特許庁へ出願し、同庁から公告を経て権利として確定する。権利保護期間は公告の日より15年。

投光器
レンズと反射鏡を組み込んだ小型の照明器具。工事現場では夜間作業などで使用。

トータルコスト
構造物の当初、建設費や定常的にかかる管理費用など耐用年数の期間内に投入する費用の合計。「ライフサイクルコスト」ともいう。

トーチランプ
鉛管のはんだ接合や塩ビ管接合で使用する手持ち加熱器具。

通り
見通しが直線状のこと。

土工
1.掘削、埋戻し、残土処分、盛土、場内整理などの比較的単純な作業を行う労働者。「土方」とも。
2.土木工事のうち、切土、盛土、積込み・運搬など土を扱う工事の総称。

度数率
労働災害の発生率を表す指標の一つ。労働時間100万時間当たり何件の災害があったかを示す。度数率=(死傷者数/労働延べ時間)×1,000,000。

土捨場
工事で発生した不要土砂を廃棄処分する場所。

突貫工事
資機材、人員を大量に投入し、通常の工期を大幅に短縮して行う工事。

土羽
盛土ののり面、斜面のこと。


足場の組立て、橋梁の架設、鉄骨の建方、杭打ち作業などを専門とする職人。

共心
ワイヤーロープの中心にある心にストランドと同じものを使用したもの。

とら
支柱、タワーなどの高い構造物が倒れないよう張る控え用の綱やワイヤーロープ。「とらづな」「支索」「ステイ」などとも。

ドラグライン
土工事用掘削機の一種。ブームで吊ったバケットを振り子のように前方に投げ、たぐり寄せながら土をすくう。

トラチョッキ
作業者を交通事故などから防護するために識別しやすい黄色と黒の虎模様のチョッキ。夜間用には反射性のものを用いる。

トルクレンチ
一定の締付け力でボルトを締め付ける工具。

トレミー管
水中コンクリートや連続地中壁コンクリートの打設に用いる直径15-30cm程度の鋼管。

 

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